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2020年の振り返り

2020年は新型コロナウィルスの感染拡大により、日常生活や仕事に大きな影響がありました。
弊社にご依頼いただく業務内容もこれまでとは異なるご要望が多く、Web制作会社としても大きな変化の年だったと感じています。

今回は2020年をWeb制作の現場から振り返って簡単にまとめてみました。

グラフで見る弊社の2020年

制作・開発ジャンル別


弊社はWordPressに特化したWeb制作会社ですので、ご依頼いただいた制作ジャンルはWordPress関連が87.23%と大半を占めますが、Shopify関連が4.26%、その他8.51%でした。昨年はざっくり、WordPress95%・その他5%だったことを考えると、Shopify関連のご依頼が少しづつ増えてきた印象です。

Shopifyは少予算でも手軽にECサイトの作成が可能ですので、新型コロナウィルスの影響で対面営業が伸び悩んだお客様がBtoB向けのオーダーサイトとして開設した事例もありました。
これまでECを行っていなかった企業様でも今年は各種補助金を活用しやすい環境だったため、導入のハードルが低く、従来売上の補完目的では即効性も高い施策だったのではないかと思います。

制作・開発目的別


目的別では、従来サイトの機能追加・拡張などがやや例年より多く39.62%、従来サイトのリニューアルが32.08%でほぼ例年どおり、新規サイトの制作は28.30%と若干低調でした。
機能追加に関しては、オンライン決済の導入やLIVE配信サービスの導入など、これまで対面で実施していたサービスの補完目的の機能追加・改修のご依頼を数多くいただきました。

弊社が導入パートナーをさせていただいているPAY.jpのオンライン決済導入も人気で、既存のWordPressサイトにお客様のサービスや商品の販売形態に合わせてカスタマイズしたプラグイン形式で導入していただいた事例も複数件できました。

機能・要件別


これは少し強引なカテゴリー分けになってしまいましたが、WebサイトとCRMのデータ連携やシングルサインオン(SSO)を利用したメンバー制サイト構築、オンラインサービスの構築など、これまで比率的にはあまり多くなかった要件が半数以上を占めました。

CRM連携のご依頼が増えた背景としては、やはりテレワーク・リモートワークの普及でCRMによる顧客データの一元管理に対する需要が大幅に増加したのではないかと考えます。

また、シングルサインオン(SSO)を導入したサイトで最も多かったのは、社内の情報共有を目的としたイントラ・ポータルサイト類です。こちらもリモートワークが急速に拡大したために、これまで以上に社内の情報通達やナレッジの共有の重要度が高まったなどの背景がありそうですね。

オンラインサービスは、これまで対面や電話などをベースにしていたサービスをWebベースで提供する形式にするための開発で、例年より大幅に増加したご要望の一つと言えます。

対照的だったのはキャンペーンサイトで、わずかに全体の3.77%でした。
弊社の場合、これまで広告代理店様やイベント会社様経由でリアルのイベントと連動したキャンペーンサイトのご依頼をいただくケースが多かったため、多くのイベントが中止を余儀なくされたため、無理もない結果だったかと思います。

総括(感想)

駆け足で振り返ってみましたが、2020年は本当にたくさんのご要望をいただきました。同時に納期の関係でお請けできなかった案件も多数あり、対応スピードの点では課題の残る一年でした。

上記はあくまで弊社における状況ですので、Web業界全体の動向とは全く連動していないかもしれませんが、個人的にはこれまで以上にWebサイトの活用の幅が拡がった年だったと感じました。

お客様の中にはECサイトの稼働によって売上を急回復させた企業様や、CRMなどのクラウドサービスを活用して新しい働き方に急速に適応し業務効率化によるコストカットを実現した企業様もおり、皆様知恵を絞って困難に打ち勝つために、例年以上にWeb施策にリソースを割いて取り組んでいらっしゃった印象でした。

全体としてはWebサイトを単体として機能させるのではなく、ECやオンライン決済、CRMなどのクラウドサービス、シングルサインオン(SSO)など、「外部サービスとの連携」がひとつのキーワードだったかと思います。

弊社としても今後ますます多様化するご要望にお応えし、お客様の役に立つWeb開発サービスを提供するため、Web活用のご提案幅と対応力をさらに磨いていきたいと総括しております。